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株式会社富士化成 様廃プラスチックの有価物化に「RICOH樹脂判別ハンディセンサー」を活用。
産業廃棄物削減と再資源化を実現する

株式会社富士化成

所在地
:本社 静岡県富士市依田橋172-2
:倉庫 静岡県富士市大渕612-177
代表者
:代表取締役 髙村直之
設立
:1975年3月
事業内容
:再生プラスチック 加工販売、廃プラスチック 買取、産業廃棄物収集運搬業、工場リサイクルコンサルタント

昭和50年に創業し、富士山の麓に本社を構える富士化成様。大手メーカーなどから排出される廃プラスチックの買取と再生プラスチックの加工販売を主事業とするほか、産業廃棄物の収集運搬にも対応。近年は環境省策定の環境マネジメントシステム「エコアクション21」の認証を受けるなど、環境保全への取り組みにも力を入れています。

再生プラスチックの加工・販売を通じた環境保全に注力

富士化成様は創業から約50年、静岡県を中心に、神奈川、山梨、愛知と広域に渡り、廃プラスチック(以下、廃プラ)および産業廃棄物の回収事業を展開。廃プラから生み出される再生プラスチックの加工販売を行っています。廃プラの再生に必須となる素材別の分別が抱えるコスト面・健康面の課題解決のため、RICOH樹脂判別ハンディセンサー(以下、RICOHハンディセンサー)を導入されました。今回は富士化成代表取締役の髙村直之様に、RICOHハンディセンサー導入のきっかけや導入後の効果についてお話をお伺いしました。

  • これまでの課題

    1

    廃プラの素材判別コストが高額になるため、収益性を理由に少量の廃プラ回収が困難だった。

    2

    素材判別のために少量の廃プラを燃焼させる必要があるが、有毒ガスを発生させるものもあるため、判別者の健康被害が懸念されていた。

    3

    廃プラ排出元企業が素材を判別できなかったため、再生可能な廃プラも産業廃棄物に分類されていた。

  • 導入効果

    1

    素材判別コストを大幅に削減できたため、少量の廃プラ回収が可能となり、再生可能プラスチックの回収量が増加した。また、営業先で即座に素材判別が可能となったため、取引のスピードが向上した。

    2

    判別のための廃プラ燃焼が不要となり、判別者の健康被害リスクが低減した。

    3

    廃プラ排出元企業が判別した素材を買取り、再生可能プラスチックとして売却が可能となった。これにより、産業廃棄物の排出量削減とともに有価物化が実現した。

社員インタビュー

代表取締役
髙村 直之 様

廃プラの素材判別にともなう作業員の健康被害に懸念。
少量の廃プラ回収の機会損失も無視できなかった。

膨大な量の廃プラを再生するには、正確な素材判別が必須。

-廃プラのリサイクルにおいて、どのような課題をお持ちだったのでしょうか。

廃プラをリサイクルするためには素材の種類を判別する必要があります。従来は燃焼させた際の燃え方やニオイで判断していましたが、混合物次第では判別が難しく、高いコストをかけて外部の専門機関を利用しなければなりませんでした。そのため少量の廃プラでは検査コストと収益のバランスが取れず、回収をお断りするケースも少なくなかったのです。

また、廃プラを燃焼させた際に有害ガスが発生する素材が含まれていると、検査員に健康被害が生じるリスクがあります。廃プラを安全に回収し産業廃棄物を減らすためにも、廃プラの素材判別方法の見直しは必須と考えていました。

-どのようなきっかけでRICOHハンディセンサーを知ったのでしょうか。

2023年に東京ビッグサイトで開催された環境展で製品を知りました。当時は廃プラの入荷が増加傾向にあり、さまざまな素材の判別に苦労していた時期でした。特に、取引先から入荷される物品の中には、PETとPVCのように見た目は同じでも性質の全く異なる素材が混在しており、正確な判別の必要性が高まっていたのです。環境展での出会いは、まさに当社の課題解決に向けた転機となりました。

-他社製品と比較したうえでRICOHハンディセンサーを導入された決め手は何だったのでしょうか。

最も大きな決め手はRICOHさんのネームバリューへの信頼感です。類似する他社製品もありましたが、多方面で実績のあるRICOHさんなら大丈夫だろうと考えました。1週間ほど試用期間を設けていただいて実際に使ってみたところ、直感的な操作で素材の判別ができましたので、特に悩むこともなく導入を決定しています。

手軽な操作で高精度の判別が可能に。従業員の健康面と営業活動の両面が改善

センサーをかざすだけで素材種類を判別。結果は連携するスマホに表示される。

-廃プラの分別にRICOHハンディセンサーを使用されたご感想を教えてください。

片手で持てるRICOHハンディセンサーから出る光を当てるだけで素材を判別できるのは、今までの判別作業を考えれば手軽でいいですね。誰が使っても同じ結果が得られますので、作業の標準化にも大きく貢献してくれています。一部の混合素材などは今でも燃焼して判別することもありますが、全体的な作業量は大きく削減できました。

また、本体がコンパクトなので、営業先に持っていけるのも便利です。客先の現場での判別が可能となり、お客様への説明もその場でできるようになったのもうれしいですね。センサーの波長データを見せながら説明できますので、お客様の関心も高く、営業面でもプラスの効果が得られています。

-RICOHハンディセンサーの導入により改善した具体的な課題はありますでしょうか。

最も大きな改善点は、PVCなどの有害物質を含む素材を燃やす必要がなくなり、健康被害のリスクが解消されたことです。PVCは見た目がPETに似ているため判別作業の機会が多いのですが、燃焼時には目の痛みや吐き気を感じるほどの有害ガスを発生させます。そのため毎回とても辛い作業になっていたのですが、その必要が無くなったのは大きな環境改善です。

PVCとPETの判別の確実性向上は、取引にも良い影響を与えています。以前、PETを出荷したときにPVCが混入してしまい、強いクレームをいただいたことがありましたが、RICOHハンディセンサーを導入してからはそうしたトラブルを防げるようになりましたので、取引の上でも大きな安心材料になっています。

-営業活動においてもいい影響があったのですね。少量の廃プラ回収という課題についてはいかがでしょうか。

以前は外注コストを理由にお断りしていた少量の廃プラ回収も、営業先でコストをかけずに素材判別できるようになりましたので、受注が可能となりました。また同業他社に対して素材判別の面での優位性を持てるようになったため、以前よりも新規顧客の獲得が明確に増加しています。特に製造業のお客様では、部品の納入時に使用されるトレーや容器の素材が不明なケースが多いのですが、それらの即時判別が可能になったことで、新たなビジネスチャンスに繋がっています。

排出元企業へのRICOHハンディセンサー導入推進が環境保全と商機拡大に繋がる。

大手メーカーからはコンテナ単位で廃プラスチックを買い取ることも。大量にあってもその場で判別できるのが魅力。

-今後RICOHハンディセンサーを活用する幅をどのように広げたいと考えられていますか。

今後は排出元企業への導入を促進することで、現在は産業廃棄物として処理されているプラスチックを、リサイクル可能な資源として回収できる範囲を広げていきたいと考えています。排出元でRICOHハンディセンサーを使っていただき、自社仕分けを推進していただくことで、弊社が買取できる廃プラが増加します。廃棄物の削減とリサイクル率の向上が同時に行えますので、排出元企業の廃棄物削減方針にも貢献できると考えています。実際に、廃棄物削減に取り組む企業様には、現場での仕分けによるゴミの削減を提案させていただいており、前向きな反応をいただいています。

-最後にこれからRICOHハンディセンサーの導入を考えている企業へのメッセージをお願いします。

排出元企業においては、自社での素材判別が可能になることで、廃棄物の削減とリサイクルの促進が可能となります。例えば、自動車メーカーや眼鏡レンズメーカーなど、製品の製造工程でさまざまな樹脂製の容器や部品を使用される企業では、素材の分類に苦労されているケースが少なくありません。このような企業の皆様にとって、その場で素材を判別できる本製品は、廃棄物管理の効率化に大きく貢献できると確信しています。

当社としても排出元での判別が可能になることで、より効率的な回収とリサイクルが実現できると考えています。このような取り組みを通じて、資源の有効活用と環境負荷の低減に貢献して参ります。廃プラを大量に排出される企業の皆様には、ぜひ導入をご検討いただければ幸いです。

──今後も資源の有効活用への取り組みにRICOHハンディセンサーが貢献できるようにサポートしてまいります。ご協力ありがとうございました。

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