【無料カタログ】製造・物流・販売の現場を変える
中央電子株式会社 山梨明野事業所
生産本部 製造部
斉木 様・山本 様・黒部 様
中央電子株式会社様は、エレクトロニクス技術・システム技術を必要とする幅広い産業分野に向けて、デジタル技術、ブロードバンド、IP技術などを駆使した最先端の製品開発を行っている研究開発型メーカーです。
その中にあって山梨明野事業所は、遠隔監視製品、セキュリティ製品、計測制御機器、受託開発製品を製造する基幹工場となっています。
今回のRFIDシステムの導入について、生産本部製造部の山本部長にお話を伺いました。
①必要な人が必要な時に、作業進捗をリアルタイムで把握できていない。
②各作業工数のより正確で、リアルタイムな把握ができていない。
③頻繁な工場設備のレイアウト変更に、フレキシブルに対応できていない。
山梨明野事業所では、多岐に渡る製品群を生産しています。当事業所の生産は多品種少量に加え、顧客ごとの要求仕様が多様化していることで、生産はさらに複雑化しています。
このような状況において、QCDを維持しながら、さらなる効率化や顧客満足度向上を図るためには、製品製造プロセスにおける作業進捗をリアルタイムで把握する仕組みが必要でした。
また生産スケジュールに載ってくる生産品は、短い期間で種類も量も著しく変化するため、効率的な生産を実現するためには設備・装置類の大小様々なレイアウト変更も欠かせません。従って、作業進捗をリアルタイムで把握する仕組みには、設置する際のフレキシブルさと簡便さも大切な要素でした。
作業実績は、いつ(時間)・誰が・どこで(製造エリア)・どの作業指示の・何を(段取・製造・検査・梱包)・どうしているか(開始・終了)を全て取得すること。その情報を必要な時に・必要な関係者に共有することが必要です。さらに作業指示については、システムと人間の目視による2ウェイの識別が可能でなければなりません。
また私たちには、これらの課題を解決することで、当事業所を「見える化モデル工場」として立ち上げたいという抱負もありました。
①作業実績データがリアルタイムに、正確に取得できるようになった。
②可視化モニターによって、情報の共有化が図れるようになった。
③ロスタイムも見える化できるので、迅速なフォローが可能となった。
個々の製品の作業実績データが、リアルタイムで正確に取得できることの恩恵は計り知れません。
これまでは作業日報を一日の終わりに入力し、システムもデイリーでバッチ処理していましたので、リアルタイムの作業実績は現場の一部でしか共有されていませんでした。これらは各作業者がウォッチし、声を掛け合い、確認し合いながら管理していました。
今回のRFIDシステム導入により、誰かが情報共有を積極的に促進しなくとも、各工程の今現在の進捗は自動で可視化モニターによって全員に開示されます。ボトルネックの工程は誰が何をしている箇所かも、以前にも増して正確に把握できるようになりましたし、予期しないロスタイムも見える化できているので、迅速なフォローが可能となりました。
また、QCD実現のための4Mの合理的な運用のあるべき姿がより明確になったことで、レイアウト変更にも活かすことができ、工場の生産能力を向上させることにつながりました。
RFIDシステムの運用風景
可視化モニターによる情報共有
当事業所は「見える化モデル工場」として立ち上がりつつあります。これからも積極的に「RF smart reader」と「RECO-View」の利活用を促進していきます。 見える化が実現すれば、ムダとりをはじめとした改善も進みます。また、物の流れを考えた時、SCMの根幹をなす課題でもある在庫のさらなる適正化も実現させることができると考えます。
しかも見える化した情報の共有は、決して製造部門だけにとどまりません。例えば当社の営業担当が持つタブレットに最新の在庫状況を提供し、お客様への納期回答を即座に行うこともこと可能になり、顧客満足度向上にも寄与させることができます。
今後は他の事業所への水平展開も行う予定です。これらは総じて、当社の筋肉質な経営資源の醸成に寄与するものと考えています。
IoTやインダストリー4.0は単なる流行ではなく、これからの製造業が直面する課題解決に大きく寄与する技術やコトを内包しています。買い手市場の現代では、顧客から見た上流工程までのサプライチェーンを見える化していく必要性を感じています。
その意味でも、今後も機会あるごとにRFIDシステムを有効活用していきたいと考えています。
※本Webページ記載の会社名および製品名は、それぞれ各社の商号、商標または登録商標です。 本ページに掲載されている情報は、2017年7月現在のものです。
PDFでご覧いただけます
Webでのお問い合わせ