AP-10Aは、Windows®を制御するCPU、リアルタイム機能を制御するCPUを別々に搭載しています。
高速なバスによって接続されているため、スムーズな通信を実現しています。
また、Windows®とリアルタイム機能を制御しているCPUが異なるため、Windows®で問題が起きてもリアルタイム側に影響を与えません。
例えば、AP-10Aで動作するWIndows®をシャットダウンしても、リアルタイム側で動作するモーターは停止することはありません。
多くのインダストリアルPC製品は、Windows® OS上に追加したReal-time ExtensionでPLC機能が動作します。
それに対して、AP-10Aは、異なるH/W上でPLC機能が動作しているので、性能、安定性、安全性で優位です。
他社インダストリアルPCの場合
Real-time Extensionが1つ以上のCPUコアを占有するので、Windows®側は全てのリソースが利用できない。
Windows®とReal-time Extensionが同じハードウェアで動作するので、安定性が低い。
Windows®が異常終了すると、PLC機能も異常終了。
AP-10Aの場合
Windows®側は全てのリソースが利用可能。
Windows®とReal-time OSが異なるハードウェアで動作するので、安定性が高い。
Windows®が異常終了しても、PLC機能は正常動作。
開発環境 「RICOH Process Control System」(以降、RPCS)を搭載。
IEC61131-3準拠のプログラミングをサポートしています。
RPCSにより開発したプログラムは、ARM® 上で動作するため、リアルタイムに制御したいお客様はこちらでの開発が最適です。
C、C#などのプログラミング言語による開発のため、ソフトウェア開発キットをご提供します。
EtherCAT®、Local I/Oなどのハードウェア制御にご利用いただけます。
Windows®での柔軟なGUI開発、ERP/MESなどの上位システムと連携する場合に最適です。
オープンなネットワークで、I/O、サーボモーター、センサーなど様々なスレーブデバイスをご利用になれます。
AP-10Aとスレーブデバイスの接続実績は、サポートページでご確認いただけます。
デジタル入力:21ポート、デジタル出力:21ポート、アナログ入力:8ポートのLocal I/Oを標準搭載。
Local I/OからI/O制御やセンサー情報の取得ができるため、別途リモートI/Oの購入は不要、コストダウンが実現できます。
Microsoft Azure Certified for IoTの認証を取得しました。
EtherCAT®に接続されたモーター、センサー、リモートI/Oや、Ethernetに接続されたカメラ、ロボットなどの情報をAP-10AからMicrosoft Azureへ送信することで、稼働状況、分析、データ解析によるフィードバック等を行うことができます。
生産現場の見える化、改善活動を実現したいお客様に最適です。
Edgecorss推奨産業用PCの認証を取得しました。
Edgercossプラットフォームをご利用いただくことで、データ分析、予防保全といったエッジコンピューティングを簡単に実現できます。
リアルタイム性が必要な処理や、どうしてもクラウドにあげられない情報を活用したい場合など、Edgecrossプラットフォームで解決できます。
現在、AP-10Aでご利用いただける、EtherCAT®、デジタル入出力などの情報を取得するデータコレクタを開発中です。
Windows® OS上にOPC UAサーバの実装が可能です。(オプション)
EUROMAPなどのコラボレーションモデルへの対応、お客様独自の機能など様々な対応をご検討いただけます。
AWS IoT Greengrassの認定を取得しました。
AWS LambdaやML推論など様々な機能をエッジ側で実行できるため、クラウドへのデータ通信量や応答遅延の削減を実現できます。
また、エッジとクラウドを意識することなくアプリケーションの開発ができ、クラウドからエッジ側アプリケーションの更新も可能です。
フィールドネットワークと組み合わせることで、工場のIoT化から自動化まで様々なソリューションを実現できます。
AWS IoT Greengrass:
https://aws.amazon.com/jp/greengrass/
AWS Partner Device Catalog:
https://devices.amazonaws.com/detail/a3G0h000000OmtYEAS/RICOH-AP-10A