独自の新技術「AI×iPS細胞高速分化誘導技術」が
お客様の新薬開発に貢献します。
リコーグループは『ヒト遺伝子相関マトリックス』データベースを用いて、目的とするiPS由来分化細胞の分化に必要な転写因子を同定します。『ヒト遺伝子相関マトリックス』は、700 を超える転写因子を ES細胞に導入して構築されました。各転写因子導入細胞の発現および画像データを取得しデータベース化を行い、目的細胞との遺伝子発現を比較することによって、目的細胞の分化に必要な転写因子のカクテルを同定します。目的細胞種ごとに培養条件を最適化し、高品質なiPS細胞由来分化細胞をご提供します。
『ヒト遺伝子相関マトリックス』を用いて、ご希望の細胞への分化方法の開発が可能です。 リコーグループは、神経細胞をはじめ、さまざまな細胞への分化方法を既に樹立しています。また、CIRM(カリフォルニア州再生医療機構)に寄託されている1,500を超える各種ヒト患者由来iPS細胞に対してリコーグループから提供する分化細胞はラインセンスフリーでご利用いただけます。
また、リコーグループは、研究用として、 ERS Genomics社よりCRISPR-Cas9技術の基本特許に関する商用ライセンスを取得しています。これにより、CRISPR-Cas9システムを用いたゲノム編集サービスをご利用いただけます。ゲノム編集サービスをご依頼いただく際には、「Use and Limited License」 に同意いただく必要があります。
リコーグループのiPS細胞高速分化誘導技術と機械学習を融合して、神経 変性疾患・がん・希少疾患・感染症等に関する表現型アッセイを開発します。 疾患モデル構築は患者由来iPS細胞を用いるため、特定の疾患を再現することができます。また、High Content image assayにより、複数のパラメータを統合的に解析することで、特定の疾患に関連する薬物の効果や作用機序を評価することが可能となります。これらの表現型スクリーニングにより、新薬開発の成功確率の向上に貢献します。なお、高速分化誘導の期間は細胞種により異なります。
リコーグループのiPS細胞高速分化誘導技術により細胞治療・再生医療用細胞の分化法開発及び高速かつ一貫性のある効率的な細胞製造を行います。リコーでは培養加工施設(CPC)による生産体制を確立し、細胞治療のオフ・ザ・シェルフ化を目指し、iPS由来細胞を用いた医療のさらなる普及を促進します。