サイレックス・テクノロジー株式会社 様
組立不良ゼロを実現!
「まるで作業者の隣に常に管理者がいるような環境に」
導入の背景
RICOH SC-20を導入されたきっかけをお教えください。
日々の指導や作業者の意識向上への取り組みを行う一方で、1製品あたりの組付ける工程数が増加してきていまして、作業の難易度はどんどん高まってきております。
以前よりSC-10Aをお使いいただいていましたよね。
はい、SC-10Aを組立工程で導入していたことで不良率を抑えることができていたのですが、さらに微細な部品の検査を行う必要性が出てきましたので、解像度の高いSC-20の導入を検討しました。
導入された工程の概要
具体的にどのような工程で利用されていますか?
主にセル生産工程の組立品質の担保として、基板への部品実装、電動ドライバーによるネジ締め、各部パーツの取り付けなどが、正しく順番通りに行われているかどうかの検査に利用しています。
利用されている検査機能はどのモードですか?
製品筐体の色や部品形状、作業内容によって、[形状マッチング]、[色認識]、[AIネジ検査]を使い分けています。
同じ部品に対して[色認識]+[形状]のように、組み合わせで検査している箇所もありますし、特に[AIネジ検査]の機能は非常に高い精度で判別できるのでたいへん助かってます。
導入された効果
品質管理、生産管理の面でよかった点をお教えください。
従来は人間の目視に頼らざるを得ない状況で、100%の対策は難しく、ダブルチェックトリプルチェックが必要な状態でした。
SC-20はスコアのしきい値さえしっかり作りこめば、100%検出してくれます。実際に作業ミスを起こした場合でも、その場で即検出できるので、戻り工数の発生や組立不良の流出は撲滅できています。
具体的な工数の削減、作業ミスの削減にはどのくらい効果が出ていますか?
SC-20導入工程では組立不良ゼロを実現できています。
チェックはSC-20が行う、人間は安心して作業に集中できる環境が出来上がったことで、準備時間も含めて約10%の工数削減が実現できています。
運用されている中での工夫・苦労など
SC-20の活用や運用で工夫されていることがあればご紹介ください。
画像検査が得意とするところをしっかりと理解して、SC-20で検査する箇所、人間がチェックする箇所のすみわけを行うようにしています。
たとえばSC-20には[チェック]モードが搭載されていますので、従来は紙のチェックシートで行っていた記録もデジタル化できるようになりましたし、さらにはSC-20が次の作業指示を表示してくれますので、まるで作業者の隣に常に管理者がいるような環境を作り出せています
なるほど、たとえばどんな作業指示が役に立っていますか?
形状が毎回違うものの場合ですね。
例えばネジ緩み防止剤の塗布やトルクレンチでのトルクかけ忘れなど、員数管理できない物に対しての対策としてはSC-20からの指示で品質を担保できています。
苦労された点や、それをどのように克服されたかをお教えくださいますか?
画像検査ですのでやはり照明による影響には苦労しました。
アルミのような素材のものは反射による見え方の違いが出ますので、まず作業台の天井にカバーを取り付けて外乱光対策を行いました。また検査範囲の中で一番反射しにくい場所を見つけ出すことで、安定して判定されるようになりました。
SC-20には[基準ポイント]が設定できてそれがモニター上に表示されていて、ワーク固定治具がなくても決められた位置で検査ができるので、判定の精度も高いのだと思いますね。
今後の展望
今後(将来)はどのような姿を思い描いていますか?
今後のモノづくりは、「創造性」や「柔軟性」「環境配慮」がますます求められると感じておりますが、それにはやはり「品質や効率」 がカギになると考えております。
引き続きSC-20を全工程に配備して、現場メンバーが安心して作業できる環境づくり、そして全てのユーザー様に安心・安全に使用いただける製品の提供を目指していきたいと考えております。
お客様 会社概要
| 会社名 | サイレックス・テクノロジー株式会社 |
|---|---|
| 本社 | 〒619-0237 京都府相楽郡精華町光台二丁目3番地1 地図を表示 |
| 公式HP | https://www.silex.jp/ |
事業内容について
サイレックス・テクノロジー株式会社は、設立1973年、京都府精華町に本社を構え、医療・産業・商業分野の機器メーカとサービス事業者に、自社で実証した安全で信頼性の高いワイヤレスとコンピューティングの先進技術を用いて『切れない無線空間』を創造し、最上の個客体験を提供している京都発の技術開発型メーカーです。
2025年には、日本初の国内生産によるQualcommの Dragonwingを搭載したAIモジュールを発表し、エッジAI市場への本格参入を果たしました。
ものづくりにおけるこだわり
「切れない無線」への執念、自社一貫体制で、設計・開発・生産・品質・営業がTEAM silex technologyとして連携。 全員が「絶対につながる」ことを使命とし、品質と信頼性に妥協しない製品づくりに取り組んでおります。